平成28年1月20日に、経済産業省より日本工業規格(JIS 規格)の制定・改正(1月分)の公表がありました。その中で特に今回は、防犯製品に関わる「建築金物−錠のJIS」が改正されています。
下記に、概要と資料を掲載します。また、官報に公示されている詳細事項を注文書よりご依頼頂ければ、送付させていただきます。
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■概要 |
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建築物のドアに用いる錠について、新たな製品に対する試験及び評価方法が必要となったことを受け、日本工業規格に定める錠の試験方法(JIS A 1541-1)、グレード及び表示方法(JIS A 1541-2)について、耐久性、強度などの実用性能の評価に関する規定を見直しました。 |
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■改正のポイント |
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@試験方法の見直し(JIS A 1541-1) |
試験用ドアセットについて、鎌付デッドボルトの普及が進んでいる実態を考慮し、従来の回転式(試験する錠が取り付けられる回転式の構造をもつ戸と枠とで構成)に加えて平行移動式(試験する錠が取り付けられる平行移動する構造をもつ戸と枠とで構成)を追加し、「鎌の引張試験」は鎌付デッドボルトにも適用する旨を追記しました。また、多列シリンダに関して「施解錠繰返し試験」に潤滑剤を使用できる条件を追記し、「ハンドルの引張試験」及び「安定性試験」にプッシュプルハンドルに関する規定を追加しました。 |
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Aグレードの表示方法を見直し(JIS A 1541-2) |
JIS A 1541-2 では、JIS A 1541-1 の試験項目に対応した錠の性能項目として,錠を用途に合わせて選定する上で必要となる次の6 項目を規定しています。 |
1. 使用頻度による性能(耐久性) |
2. 外力に対する性能(強度) |
3. 使用扉の質量に対する性能 |
4. 鍵違い数(何通りの鍵が作れるか) |
5. デッドボルトの出寸法 |
6. 耐じん性能 |
これらは実用性能といわれるもので,グレード1 を最低の性能とし,項目別に最大でグレード5まで設定されています。今回の改正では、グレードの判断基準に関する規定を試験方法(JIS A1541-1)の改正内容に整合させました。 |
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◆経済産業省「ニュースリリース」より抜粋−詳細はこちらから(PDF形式) |
◆経済産業省「建築金物−錠のJIS改正」より抜粋−詳細はこちらから(PDF形式) |
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