日本ロック工業会 会長
岸本 俊仁


 日本ロック工業会は、社会の「安全」に貢献し、ロックメーカー事業の「発展・向上」に寄与するとともに、会員相互の親睦を図ることを目的としております。

 そのためには、我々ロックメーカー自身が、社会から求められ期待されている「安全」「防犯」「防災」に対し、信頼に足る製品を供給し、それを通じて国民が安心して生活できる世の中作りに貢献していくことを社会的責務と捉え、同時に我々の誇りであることを共通の認識として行動することが不可欠であります。

 自由主義経済における原則は自由競争ですが、安全性を無視した無秩序な競争はエンドユーザーにとって不利益な製品を氾濫させる可能性があり、社会治安の一端を担うロックメーカーに対し求められる姿勢は、使用者に対して安全に関する情報公開と信頼の持てる製品を供給し、加えて住宅の安全性・耐久性の機能を高めようとする国の住宅政策に応えるためにも、関係官庁とも意見を交換しながら、業界自らが良心を持って、規格・基準・審査規定を作り上げ、それを遵守しながら安全性の維持向上を図っていくことにほかなりません。

 また、ロックスミスの人達が、社会から信頼に足る錠前取扱技術者として活躍するために、資格認定制度の制定と扱う製品の規格基準の公開をメーカーサイドに求めており、これらに応えることも急務となっております。

 よって、本会の設立は、一企業では成し得なかった社会の「安全」と業界の「発展・向上」をさらに充実させるものであります。

 魅力に満ち溢れた「日本ロック工業会」にすべく全力を上げ、微力ながら寄与してまいる所存ですので、どうかご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。



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